8月, 2009の記事を表示中です

rheumatism

慢性関節リウマチ

関節リウマチは主に手足の関節が冒され、骨や軟骨の破壊の進行をはじめ、肺や血管の炎症などを招く全身の炎症性自己免疫疾患です。日本では70万~100万人の患者さんを数えます。よく知られた病名にもかかわらず、現代医学では未だ決定的な治療法は見つかっていません。

リウマチの原因

リウマチにかかりやすい方は抵抗力の弱い人や、遺伝的に体質が弱く、体内の副腎皮質ホルモンが不足しているような方が多いようです。中医学では五臓の「肝」と「腎」の弱まりと考えています。

急性期の治療

主な症状は関節の腫れ、痛み、熱感です。肘や膝に痛みのない結節が出来たり、リング状の紅斑が出る事もあります。基本的に「散痛楽々丸」や食用蟻等を処方します。

慢性期の治療

主な症状は関節の冷え、痛み、腫れ、冷感です。入浴すると痛みなどが和らぐのが特徴です。「独歩丸」や食用蟻等を処方します。

man-perimenopausal-symptom

男性更年期障害について

最近、男性の更年期が話題に上るようになりましたが、まだまだ社会的認知度は低く「更年期は女性特有のもの」と考えている人が多いいようです。特に男性の更年期が始まる40~50才代は身体的機能低下だけではなく、精神的にもストレスを抱えやすい年代です。

男性更年期障害の存在

女性と同様に不眠や不安感などの情緒不安がみられますが、本人の自覚がないまま心の不調を放っておくと、うつ病に陥ってしまうケースもあります。男性の中高年層に多い自殺も更年期に入る年代と重なっています。

男性更年期障害の症状

特に原因が思い当たらないのに、排尿や性機能の衰えなどの症状が現れたら、まず「男性の更年期」を疑ってみましょう。老化曲線がゆるやかな女性に比べて男性の場合は40才代から急激に下降線をたどります。

まず40才代から徐々に性機能の衰えが始まり40才代後半から50才代にかけて、排尿機能の衰えが見えるようになります。

男性更年期障害の現われやすい症状

男性の更年期に現れやすい症状は次の5項目です。

性機能の低下

 
最も多く現れるのが、勃起不全などの性的能力の低下です。漢方では「腎」の機能を補う「海馬補腎丸」「参馬補腎丸」や血行を改善する「冠元顆粒」等が用いられます。

不安感・うつ・疲労感

血行不良や「気」の停滞から起こりやすいのが情緒不安です。「星火逍遙散」「冠元顆粒」等で改善します。

不眠・イライラ・のぼせ

ストレス等により「肝」の気が上昇し、鬱滞します。漢方では「加味逍遙散」や「天王補心丹」「酸棗仁湯」等で改善します。

頭痛・肩こり・物忘れ

「腎」の気の低下と血行不良が原因で代謝の低下したタイプ。漢方としては、「杞菊地黄丸」「参馬補腎丸」「冠元顆粒」等で改善します。

夜間頻尿・排尿困難・足腰のだるさ

「腎」の気の不足で体が冷えたタイプ。漢方では「牛車腎気丸」「金匱腎気丸」「海馬補腎丸」等。「杞菊地黄丸」「海馬補腎丸」等を服用します。

hiroshima-taikai

2008・10・24

全国で約1000件の漢方薬局会員による全国大会が広島で開催されました。
中国から中国中医科学院教授の路志正先生の講演が行われました。
70年間の中国医学の経験の底深さを感じました。

その後、休憩をはさんで、鉄人 衣笠祥雄元プロ野球選手の講演があり
高校時代からのユーモアあふれたお話と、どんな事があっても試合をけっして休む事がなかった理由に「自分は休むことが一番辛い」との言葉が印象的でした。

その後分科会では、広島大学の仲田先生による、最近のガンに対する「霊芝宝」の効能について講演がありました。

潰瘍性大腸炎

Posted by aioi

daityo

Q

下痢と腹痛が続いて、少々粘液性の血便のようなものが、出ましたので、病院へ行った所、潰瘍性大腸炎と診断されました。
入院して治療して大分良くなったのですが、まだ下痢は続いています。なかなか治らない病気と聞いたんですが、漢方で予防する方法はないでしょうか?

潰瘍性大腸炎は、はっきりした原因は解っていません。 腸内細菌や自己免疫反応の異常、食生活の変化等が考えられています。
ピークは20~30台に多いいようで、お客様のような年代の方に多いいような気もします。
病院では大腸の炎症を抑えるお薬や乳酸菌製剤等を使い、それで良くならない時はステロイド剤、免疫抑制剤や白血球除去療法等を行います。
ストレスによって白血球の好中球が増えるのは知られていますので、炎症範囲を増やさないためにも、ストレスを貯めないように注意する必要があります。
漢方の治療としては、胃腸の調子を整え、下痢や腹痛の症状を改善して行く漢方薬を服用して、食生活やストレスに注意いながら、長期的には、免疫のバランスを整えるような漢方薬も使って行きます。

cerebral-infarction

今年は35℃の猛暑日に近い日が続きました。

今でも30℃前後の残暑が続いていますが、この時期に以外と多いいのが脳梗塞です。
脳卒中と言うと冬に起こりやくいイメージですが、脳梗塞に限れば、夏に多く起こります。

脳梗塞は怖い・・・と解ってはいても、自覚症状が出なければ、ついつい予防や対策は後回しになりがちです。脳は全身のあらゆる機能を司る司令塔ですので、詰まった血管の場所によって感覚障害や運動障害が現れます。

サラサラの血液を日ごろから意識することで、脳梗塞を未然に防ぐことも、また再発を予防する事も出来ます。

残暑の今頃は汗をかく事により、血液の水分が不足して固まりやすくなる事だけでなく、夏の疲れから体がエネルギー不足になり、血液の流れる勢いが弱まり、より血栓が出来やすくなります。

また夜は血圧も下がり、体の水分も不足しがちで、血液も滞りがちになります。
こまめな水分補給や「麦味参」等の漢方薬を服用するといいでしょう。

お薦めの食材としては、玉ねぎ、ねぎ、にんにく、らっきょう、さば、いわし、梨、桃、トマト、うなぎ、山芋、豆類等です。

冬の腰痛

Posted by aioi

winter

 日に日に寒さが増してきました。冬になるにつれ腰痛や関節痛での辛い思いをしている方も多いのではないでしょうか?

 鎮痛剤や湿布剤で一時的に痛みを緩和させても、また痛みが繰り返してきます。繰り返さないためにはやはり体質から変えてゆく必要がありますね。

雨の日や冷え込みが強い日に痛みが悪化する方は体に湿気が溜まりやすく、
気や血の流れが悪くなり病へと発展します。

「散痛楽楽丸」は湿気や冷えをとり、血液を改善します。また、骨や筋肉がおとろえたり、老化により歩行が困難になってきたような方は、足腰をしっかりさせて体を温めていく「独歩丸」がおすすめです。

もちろん「散痛楽楽丸」と「独歩丸」を併用するとより効果的です。
特に痛みが強いときは漢方の痛み止めも併用することがありますが体質によって服用していただく漢方薬も異なります。

一度ご相談の上じっくり根本から治療してみてはいかがでしょうか?

貧血

Posted by aioi

anemia

Q

最近、ふらつきやめまいが起こるので病院で診察を受けました所、鉄欠乏症の貧血と言われました。フェロミアという錠剤が処方されたのですが、どうも胃の調子がよくありません。もともと胃はあまり丈夫なほうではないので続けていくのに心配です。
何か漢方薬で変わるようなものはないでしょうか?

A

貧血にも原因がいろいろありますが、病院で鉄欠乏性貧血と言われたのでしたら、鉄分を補う必要があります。錠剤は胃に負担がかかりますので毎日の食事でとっていただくのが最適かと思われます。
お食事で鉄分を取るにはレバー、大豆、レーズン、海藻、牡蠣、シジミ等をなるべくとるようにするといいでしょう。
また最近では貧血の半分の人には亜鉛欠乏症の方がいるようです。錠剤だけで改善されない方は亜鉛不足も考えなくてはなりません。
亜鉛のたくさん含んでいる食品としては魚介類(特に牡蠣)、肉、レバー、小麦胚芽、ビール酵母、卵、等です。

漢方の考えでは貧血は、血液の量が不足(血虚)して、酸素や栄養分をうまく運べない状態をさします。
検査では貧血でなくても同じような症状が起こる事があります。原因としては胃腸系機能が長い間低下してたり、食事が偏っている人や、手術や病気をした人等に多いいようです。
血液の量が不足(血虚)に効果のある漢方薬としては「婦宝当帰膠」「帰脾湯」や「参茸補血丸」等がよく使われます。

漢方治療・癌

Posted by aioi

cancer

漢方による治療・癌

最近、病院で「癌」と告知される患者さんが大変増えてきました。それは、「癌」が不治の病ではなく、治る病気になって来たからでしょうか?

最近の癌治療

確かに胃癌で死亡する方はかなり減って来てはいますが、全体的にはまだ増加傾向にあるのが現実です。その為、最近では医学の分野で新しい治療法として、免疫力を強化して癌や生活習慣病を治療しようという流れが出てきました。

一般的な癌治療

癌に因る死亡率が1位になってから久しいものですが、癌と診断されるとどのような治療が施されるのでしょう。

免疫治療

現在行われている治療法には、

  1. 外科治療
  2. 放射線治療
  3. 科学治療

の三本柱がありますが、それに加えて最近最も注目され新しい柱の一つになろうとしているのが免疫治療法です。免疫治療法といえば、今までよく知られていたものにはインターフェロン、丸山ワクチン、蓮見ワクチンなどがあります。

東洋医学と免疫治療

免疫治療は、近代西洋医学の分野から研究され解明されて来たものではありますが、近年になって東洋医学の分野から実証的症例が報告されるにつれ、さらに深く研究されようとしています。

それは、東洋医学の長年の治療経験が大いに注目され、見直されてきた一因かとおもわれます。

癌と免疫

私たちの体は約60兆個という数の細胞から成り立っているのですが、癌は癌遺伝子や癌制御遺伝の変異によって起こります。人間は40歳から50歳位になると、1日に3000個から5000個もの癌芽が有る事が解っています。

この癌の芽は免疫機構の作用によってすぐに摘み取ってしまい、人間は癌に罹りません。ところが人間が年をとるにつれ、免疫力が弱まって癌に罹ってしまうのです。

癌治療の弱点

白血球が何らかの原因、例えば放射線、抗がん剤などにより少なくなるとたちまち抵抗力が低下します。特に、リンパ球は免疫細胞といって、癌細胞を攻撃する物質を作ります。

活性酸素と癌の関係

1980年代になって癌や多くの生活習慣病(成人病)を引き起こす原因について活性酸素の存在が急速にクローズアップせれてきました。体の中で進行する化学反応で酸素から恐るべきテロ集団である活性酸素が発生します。そして細胞崩壊や血液の障害、さらに心臓病や脳疾患だけでなく発ガン作用の主役である事が分かってきました。

ミトコンドリアの働き

60兆個もの細胞で出来ている私たちの体は、その一つ一つにミトコンドリアと呼ばれる発電所があります。ここでは酸素を原料として、エネルギーを発生しますが、呼吸で体内に採り入れられた酸素の約2%が老廃物に相当する活性酸素として発生します。

これは、4種類の強いテロ集団とも言われていますが、過酸化脂質という有毒作用のある物質を連鎖的に作ります。これが細胞膜や遺伝子を次々と破壊し癌や老化、生活習慣病の元凶になるのです。

癌の対策として

体質に合った漢方薬を服用することによって免疫力や活性酸素除去作用をあげる事が出来ます。常に癌細胞から体を守る予防を心がけなければなりません。

春の養生法

Posted by aioi

spring
春のうららかな陽気に誘われて鳥たちの楽しげなさえずりが聞こえてくるようになりました。
気分もスッキリと過ごしたい季節ですが、だるくてやる気が出ない、不安感がある、というような悩みをお持ちの人が割合多いようです。

春は自然界すべてのものがのびやかに成長する季節、気温の変化が大きく、新陳代謝も活発になります。漢方の考えでは春は五行の「肝」と関係ある季節にあたります。

「肝」とはただ肝臓のことを指すだけではなく体内の血液の調節や新陳代謝、自律神経の機能をつかさどると考えています。

春は自律神経をつかさどる「肝」が影響をうけやすいためストレスがたまりやすくイライラすることが多くなります。また「肝」の機能が低下してくると「気」の流れが滞り、気力が落ち込んで溜息をついたり、疲労感やだるさなどを感じやすくなります。

養生としては「肝」の栄養となるレバーやイカなどをまた「気」のめぐりを良くする、春菊やセロリ、ミツバ、オレンジなどを積極的に取りましょう。
またストレスをためないように注意して適度に身体を動かすことも大事です。

漢方薬では「星火逍遙丸」や「開気丸」等を作って気の流れを良くしていくことも必要です。

漢方治療・生理痛

Posted by aioi

cramps

生理痛について

生理痛でも単に腰がだるい、お腹が重いといった軽い症状なら問題ありませんが、ひどくて寝込んだり、いつまでもダラダラと続いたり、毎回鎮静剤を飲まないと我慢できない方は要注意です。

重度の生理痛

日常生活に支障をきたすほど生理痛が重い場合は子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣のう腫といった婦人病が原因の場合もあるので婦人科の診察を受けましょう。

婦人病予防を考慮

子供を産む機能がある女性の健康は、血液と深い関わりがあります。生理の周期や総血量、症状などから自分の体質を知って改善することが生理痛だけでなく子宮筋腫や不妊症などの婦人病を予防する事に繋がります。

生理痛のタイプと対処方法

生理痛には様々な種類があり、それによって対処法も異なります。

気滞血瘀タイプ

ストレス等で気が停滞し、血行不良になったことが原因です。気を補うエビや鶏肉、牛肉、山芋やセロリ、春菊、三つ葉などの香り野菜、オレンジやユズなどの柑橘類をとりましょう。

陽虚内寒タイプ

体の陽気が不足し、体が冷えたタイプです。体を温める生姜やネギ、ニラ等の食材のほか、血行を改善するサバやイワシなどがお薦めです。

気血両虚タイプ

気と血の両方が不足したタイプです。レバーや黒豆、黒キクラゲ、小松菜、鶏肉、そら豆、芋等がお薦めです。

湿熱下注タイプ

体に余分な湿と熱がこもったタイプです。体に溜った湿熱を取る根菜類、玄米、海藻類、キノコ、イワシ、サバなどがお薦めです。

肝腎陰虚タイプ

虚弱体質の上、肝、腎の働きが低下し、体の潤いが不足したタイプです。レバーやほうれん草、ナツメ、クコの実、山芋、黒ゴマ、チーズ等で体質改善をしましょう。