漢方治療・癌

漢方による治療・癌

最近、病院で「癌」と告知される患者さんが大変増えてきました。それは、「癌」が不治の病ではなく、治る病気になって来たからでしょうか?

最近の癌治療

確かに胃癌で死亡する方はかなり減って来てはいますが、全体的にはまだ増加傾向にあるのが現実です。その為、最近では医学の分野で新しい治療法として、免疫力を強化して癌や生活習慣病を治療しようという流れが出てきました。

一般的な癌治療

癌に因る死亡率が1位になってから久しいものですが、癌と診断されるとどのような治療が施されるのでしょう。

免疫治療

現在行われている治療法には、

  1. 外科治療
  2. 放射線治療
  3. 科学治療

の三本柱がありますが、それに加えて最近最も注目され新しい柱の一つになろうとしているのが免疫治療法です。免疫治療法といえば、今までよく知られていたものにはインターフェロン、丸山ワクチン、蓮見ワクチンなどがあります。

東洋医学と免疫治療

免疫治療は、近代西洋医学の分野から研究され解明されて来たものではありますが、近年になって東洋医学の分野から実証的症例が報告されるにつれ、さらに深く研究されようとしています。

それは、東洋医学の長年の治療経験が大いに注目され、見直されてきた一因かとおもわれます。

癌と免疫

私たちの体は約60兆個という数の細胞から成り立っているのですが、癌は癌遺伝子や癌制御遺伝の変異によって起こります。人間は40歳から50歳位になると、1日に3000個から5000個もの癌芽が有る事が解っています。

この癌の芽は免疫機構の作用によってすぐに摘み取ってしまい、人間は癌に罹りません。ところが人間が年をとるにつれ、免疫力が弱まって癌に罹ってしまうのです。

癌治療の弱点

白血球が何らかの原因、例えば放射線、抗がん剤などにより少なくなるとたちまち抵抗力が低下します。特に、リンパ球は免疫細胞といって、癌細胞を攻撃する物質を作ります。

活性酸素と癌の関係

1980年代になって癌や多くの生活習慣病(成人病)を引き起こす原因について活性酸素の存在が急速にクローズアップせれてきました。体の中で進行する化学反応で酸素から恐るべきテロ集団である活性酸素が発生します。そして細胞崩壊や血液の障害、さらに心臓病や脳疾患だけでなく発ガン作用の主役である事が分かってきました。

ミトコンドリアの働き

60兆個もの細胞で出来ている私たちの体は、その一つ一つにミトコンドリアと呼ばれる発電所があります。ここでは酸素を原料として、エネルギーを発生しますが、呼吸で体内に採り入れられた酸素の約2%が老廃物に相当する活性酸素として発生します。

これは、4種類の強いテロ集団とも言われていますが、過酸化脂質という有毒作用のある物質を連鎖的に作ります。これが細胞膜や遺伝子を次々と破壊し癌や老化、生活習慣病の元凶になるのです。

癌の対策として

体質に合った漢方薬を服用することによって免疫力や活性酸素除去作用をあげる事が出来ます。常に癌細胞から体を守る予防を心がけなければなりません。