瘀血(お血)とは

さらさら血(瘀血)」とは?

日本中の三大死因といえば、癌、心臓病、それに脳卒中です。心臓病や脳卒中は、いずれも血管、血液の病気です。血液が汚れてドロドロの状態になると、流れが滞ったり血管内で詰まりやすくなります。こうなると心臓や脳に酸素や栄養分が十分行き渡らず、様々な病気の原因になります。

中医学では「血液の質が悪くなり、粘り気を増して流れが悪くなったり固まりやすくなった状態」を「瘀血(おけつ)」 と呼んでいます。

瘀血は万病の元

この瘀血は、脳や心臓などの疾患だけでなく、冷えや肩こりなどの軽いものから癌、肝臓病、腎臓病などに至るまで様々な病気の引き金になり、「万病の元」として警戒しています。瘀血が生じるメカニズムは次の3つに大別されます。

  1. 血液を全身に廻らす心臓の働きの低下
  2. 血管の収縮による血液の流れの悪化
  3. 血液の質が変化して「さらさら」の物が「ドロドロ」になる

瘀血の原因

これらの3つの要素には、色々な原因が考えられます。

ストレス

 精神的に強い緊張が生じると心拍数が上がり、血圧も上がります。これは心臓にとってかなりの負担となり、動脈硬化の原因となります。

食事

 高カロリー、高コレステロールの偏った食事を続けると、血流粘度が上がって流れが悪くなります。

運動不足から来る血行不良

 自分では大丈夫だろうと思っていても、現代人の約8割に瘀血の症状が見られるようです。痛む・しこる・黒ずむ等の特有な症状があったら、体内に発生した瘀血の注意信号です。


瘀血は早く見つけ出して治療していく必要があります。