脳・心疾患の予防

私たちの体の中には、太さが6マイクロメートルという目に見えないほどの毛細血管が張り巡らされています。
ひとつひとつの細胞に栄養分を与え、老廃物を受け取る役目を果たしています。
一般に血管というと、動脈や静脈といった太い血管を思い浮かべます。心筋梗塞や脳血管障害などの血管病は太い血管に障害を起こし人体に致命傷を残します。でも太い血管だけを見ていても予防にはなりません。高血圧症、狭心症、心筋梗塞、脳卒中など病気の現れ方はそれぞれ違いますが、その前段階には血液の粘りとか血小板の凝縮が更新する等、血液の異常が現れます。それは体のどこかに兆候として表れてくるもので、脳や心臓に器質的な異常がでてからでは手遅れなのです。その前に、毛細血管の血流こそが、すなわち全身の「瘀血」(血液の滞り)の改善こそが予防のカギとなります。血液と血管を健全な状態に改善するには、血液の質をキレイに浄化してくれるようなはたらきをもつとされる漢方処方を適正な期間に渡って使用することで、血液はサラサラ、血管は弾力性が回復するなど、血管年齢が若くなることが期待されます。生薬で言えば、丹参、芍薬、紅花、川芎などが配合されている処方がおすすめです。
日本で市販されている漢方薬としては「冠元顆粒」等があります。