冬の関節痛、神経痛の予防法

気候や気圧の変化に影響しやすい、神経痛や関節痛、リューマチなどは特に気温の低い冬に症状が現れやすく慢性化している関節痛を持つ方にはつらい季節です。
中国には「通じざれば即ち痛み、通ずれば即ち痛まず」という言葉があり、気(エネルギー)や血液の流れる道が何らかの原因で停滞すると痛みが起こると考えられています。
この流れを停滞させる原因と考えられているのが気温や湿度といった気候条件による「風邪・寒邪・湿邪」の邪気と考え、特に体力や免疫力が低下したりすると体内に侵入してさまざまな症状を引き起こします。

中医学的な対応法

寒さで体力を失いがちな冬は「風邪・寒邪・湿邪」の侵入を防ぎ「体の中から病気を治す」食養生が必要になります。体を温めて新陳代謝を促進する、羊肉やエビ、ネギやニラなどの香り野菜、ショウガ、トウガラシ、山椒などの香辛料を上手に取り入れましょう。

食事で対応する

また、イワシやサバなどの青魚には血栓を予防して血行を促進するEPAやDHAが豊富に含まれて血のめぐりを良くする事が、体を温めることにつながります。むくみなどの症状がある場合は水分補給を促進する冬瓜やキュウリなどの瓜類の他、シソや香菜、セロリなどの香りの強い野菜が湿邪を発散させる効果があります。
 また、関節痛にはコラーゲンの主成分になる良質のたんぱく質をとることが予防になります。
鶏肉や魚介類、豆腐や納豆などバランスよくとりましょう。
その他免疫力を高めるにはキノコ類が最適です。野菜や魚介類、キノコ等の食材を使った 鍋ものは冬の養生に適した料理と言えます。

中医学では

 中医学では関節、神経、筋肉の痛みを「痺証」といい、主な原因と症状別に「風痺・寒痺・湿痺・熱痺」の4つのタイプに分けられます。
それぞれの症状に合わせた漢方薬を服用することによって、その原因を取り除くだけでなく、停滞した血液や気の流れを活性化させ根本的な治療を行うことが出来るのです。