春の養生法

春のうららかな陽気に誘われて鳥たちの楽しげなさえずりが聞こえてくるようになりました。
気分もスッキリと過ごしたい季節ですが、だるくてやる気が出ない、不安感がある、というような悩みをお持ちの人が割合多いようです。

春は自然界すべてのものがのびやかに成長する季節、気温の変化が大きく、新陳代謝も活発になります。漢方の考えでは春は五行の「肝」と関係ある季節にあたります。

「肝」とはただ肝臓のことを指すだけではなく体内の血液の調節や新陳代謝、自律神経の機能をつかさどると考えています。

春は自律神経をつかさどる「肝」が影響をうけやすいためストレスがたまりやすくイライラすることが多くなります。また「肝」の機能が低下してくると「気」の流れが滞り、気力が落ち込んで溜息をついたり、疲労感やだるさなどを感じやすくなります。

養生としては「肝」の栄養となるレバーやイカなどをまた「気」のめぐりを良くする、春菊やセロリ、ミツバ、オレンジなどを積極的に取りましょう。
またストレスをためないように注意して適度に身体を動かすことも大事です。

漢方薬では「星火逍遙丸」や「開気丸」等を作って気の流れを良くしていくことも必要です。